代表挨拶

 私はこれまで化学と情報学の両方を学び、化学メーカーにてデジタル化を進めてきました。近年、日本の化学産業は海外勢の追い上げにより厳しい立場に立たされています。化学系の企業は伝統的にデータを守るべきものと考えていて、社外との情報共有のハードルが高いことから、他社とのスピード感のある連携活動が容易ではありませんでした。情報が分散していることで、近年進化を続けているAIなどのデジタル技術も活かしきれておりません。

 その状況を打開するべく、中立な立場であるCrowdChemを創立し、化学産業に有用な情報を集約・活用・提供することを目指しております。全ての企業にとって有用な情報をタイムリーに提供、各社協業のきっかけを多く作り出すことで、世の中のニーズに応えるモノづくりの実現をサポートし、今後現れる多くの社会課題の解決に繋げていきます。

 また、日本では特に高齢化により労働人口の減少も進んでいます。私はこれまで、非常に高い技術を持った方々が様々な事情で退職せざるを得ない場面を見てきました。例えば、定年や、育児、介護など家庭の事情で理由に退職せざるを得なかった方々です。人手不足が叫ばれている産業界の中で、このような方々の知識、経験が活かすことができるようなエコシステムを作りあげることも大事な使命だと思っております。

代表取締役 池端久貴